ウメさんのIAU参戦記
2017年 19th World Chanpionship in Croatia
ウメさん、スギさんのドタバタ弥次喜多道中はボウガン界の名物。
ウメさんが今回はマネージャーに徹しての参加。どこかのマネージャーには負けないと意気込んでいます。
その弥次喜多道中、すでに、出発間際にドタバタがあったようです。
ウメさんのレポートはそのドタバタから始まります。
*IAUの世界大会はMATCH競技とFIELD競技があるが日本からは今回はField競技のみの参加となった。
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7月16日 帰国の日
また空港カウンターで一悶着、ボウガンは危険物だと止められ、空港のポリスに見てもらうときた。
しかしポリスは武器ではないので大丈夫と答える。それではとカウンターの責任者が別の大型荷物の
受け付け口に連れて行き、そこで受け付けることとなった。
そこにはロシアのチームも待たされていた。クロアチアの自国の選手だとどうするのかな?
搭乗口で飛行機に乗り込む際にまた止められた。まだ文句あるのかと思いきや、受け取ったチケットを
破棄して新しくチケットを作り直した。良く見るとエコノミーからビジネスクラスのチケットになっていた。
来るときの荷物の遅延への謝罪かもと思ったが。
一度は乗りたいビジネスクラスだったけど、乗ってみるとやはりいい!。
座席はフラットになるし、食事も皿にもって前菜・メインデイッシュ・デザートとそれぞれ出してくれ、
毛布も二重になっていて寒くない、癖になりそう。
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7月15日最終日
今日は最終日、ファイナルの日。
杉山さんと私は見学にまわりますした。
試合結果は次の通り。
長くなるのでジュニア、カデット、U23は省略し、かいつまんで報告
【Field】
女子: 1位 Pereglin Valentina CRO 1825
2位 Schmidt Ina GER 1801
3位 Komar Sanja CRO 1774
男子: 1位 Pereglin Domagoj CRO 1823
2位 Hillenbrand Ralf GER 1817
3位 Hillenbrand Ralf GER 1808
シニア:1位 Berninger Armin GER 1766
【Match】
10m女子 :1位 Walo Michaela GER 489
10m男子 :1位 Luginets Nazar RUS 495
10mシニア:1位 Loretz Stephan SUI 482
30m女子 :1位 Protasova Valentina RUS 658
30m男子 :1位 Luginets Nazar RUS 669
30mシニア:1位 Arnold Christof SUI 654
前日総会があり次回世界大会は2019年8月にロシアのモスクワでの開催が決まった。
今回の宿は3階建ての一部屋を借りた。駐車場はこの一階の間を抜けたところにある。
部屋は1DKでバストイレ洗濯機台所があって毎日自炊です。スーパーマーケットは試合
会場近くに大きいのがあってキッコーマンの醤油などあって昨日は天ぷら粉があったので
野菜天ぷらを作って食べた。ここは山の中なのでイカやマグロなどの海産物がないの
で野菜とウィンナーの天ぷら。
炊飯器持ち込みましたので毎日ご飯が食べられたのがよかった。
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7月14日 IR900 2nd day
杉山選手 無念のリタイヤ!
本戦第二日は35mから始まる。
昨日のサイトの不調はなんだったのかと、いろいろと考えた結果、杉山さんが出した結果は一つは弦。
弦自体がまだ慣れていなく弦の伸びが原因で弾着に大いに影響した。
新しい弦を使うと、弦がある程度伸びて安定するまでに時間がかかる。
二つ目にフロントサイトをいつもと違うクロスのものを使用したことも要因の一つかもしれないと考えた。
フロントサイトのゆるみ等もあったが、調整する時間がなかったのがやはり最大の問題点ではなかったかと
思う。
ザグレブ到着時に、ボウガンが一緒に着いていれば、いろいろな問題も事前にわかり、対応できたのではと
思うとちょっと残念。
杉山さんの射座はいつもの私の定位置の後から3番目、私が今回出なくて開けてしまった為かのようにスッポリ
はまったか感のあるところ。
2日目は1日目と違って35mから開始。杉山さん、どうしてもサイトが合わず左にずれる。
これで50mを撃つと矢がなくなるということも含めて、ボウガンが安定しないため、リタイヤすることになった。
男子クラスに参加しているフィンランドのオットさん。
日本の大学での研究のため、何度か来日して協会の練習会にも参加している旧知の仲です。
二日目もカテゴリごとに並ぶが、一日目の成績順位で並ぶのでフインランドのオットさんは男子19人中13番目
目だった。シニアとは逆の射座なので様子は分からないが写真を撮ってきた。
しかし、オットさん調子はあまりよくないようだ。
男子のクラス15番にオーストラリアの大会で一緒だったエストニアのアイーン選手がいる。
私たちは彼を「志村けん」と呼んでいる。
男子のトップはクロアチアのドマゴで、2位、3位はヒーレンブラント兄弟、親は元世界チャンピオンのサラブレッド。
親子で出ていたフランクフルトでの大会では一位だったがフアイナルで落ちてひっくり返った。
今回はどうなるか。初日の成績が公表されていないので分からない。
女子も世代交代が進んでいる。クロアチアのブランカおばさんの娘が成長してきて、ここも世代交代。
しかも、ドイツの宿敵シュミットに成績では勝っている。以前負かされた親の仇を取っているような感じか?
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7月13日 IR900 1st day
いよいよField第1日目が始まる。全部で90射座で内、三分の一がシニア、過去の栄光を引きずった昔の強豪揃い。
ドイツのヒーレンブランドを筆頭に、ロシアのコロネンコ -昔と別人のように恰幅が良くなっている-
まあシニアは大体そうですけど。
杉山さんの隣は2000年のニュージーランドでの世界大会女子の金メダリストのフィンランドのおばちゃん。
このおばちゃんとはスウェーデンで開催されたWCSAの世界大会でもあった。
杉山さん、今回調子がイマイチでなかなか集弾しない、とうとう35mで零点を出した。
フロントサイトの締め付けが緩んだようだ。急いで締めて撃ったが全部下に行き1本は三脚でもう1本はスルー。
ボウガンの調整がうまくできていないようだ。
赤旗を振り1シリーズ目をパス、調整して何とか的には入るが後の祭り、今回は試合で戦うというよりは、
ボウガンの調整をしながら試合に最後までお付き合いするようなカタチになった。
でもまだ明日14日の2日目があります。
「マネージャーが悪い!!」とどっかから声が聞こえてきそうです。
「誰だぁそんなこと言うジャーマネは?」とちょっと言ってみる
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7月12日 公式練習(training)の日
昨日11日のチームリーダーミーティングで射座の発表があった。射座はすでに決まっていた。
今回は男子・女子・ジュニア・シニア等のカテゴリーごとに並ぶようで、シニアは最後の方に割り当てられていた。
以前は、カテゴリーごとではなくミックスして射座が割り振られていたので、いろいろな選手との交流も図れたが
まるでシニアは姥捨て山?のような扱いで端に追いやられたわけでもないだろうが、残念。
誰が隣に来るのか分からないから面白いのだが、そういう方式の世界大会ではなくなってしまったのかな?
もしかしたら主催者の進行の都合があるのかもしれない。でも興味が半減してしまう。
ちなみに、私(梅原)は、別に若い女の子に隣に来て欲しいというわけではないと一応言っておきます(汗)
さて、今日は公式練習日。
杉山さん、ボウガンを組み立て、早速練習に入ります。今日は新しいボウガンのデビューでもあります。
もとともと、愛用のボウガンを持ってくるはずだったが、事情により急遽このボウガンを持ち込むことになった。
このボウガン、出発前に35mでサイト調整しただけなので、50m、65mの距離はまだ未確認。
したがって、50・65mのサイト調整には、だめになってもよい矢を使用して行うことになった。
身体が揺れ、集弾とまではいかなかったものの、練習中に腰に痛みが走り、練習はフルに行わず、サイト調整
のみで切り上げた。
大会にはかつてロシアのシューテイングマシンと呼ばれたコロネンコもシニアで出てきた。
シニアは30人程度の参加となるのだが、強豪が多く出場し、激戦の展開が予想される。
射場はクレー射撃場を利用しているので、的のところにクレーの皿の破片が落ちていたりする。
ウオーターサーバーは置いてあるが、連日35度を超える暑さでみんなよく飲むのですぐ無くなってしまう。
今日はそれでも風があってまだしのぎやすかった。
夕方からオープニングセレモニーがあって杉山さんが旗を持って行進。
以前みたいな市中引き回しのパレードがないので助かった。
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7月11日
OSIJEK CUP 参加選手
結局、昨日10日はとうとう荷物が着かなかった。
今朝も、来るかどうかわからないが、大会場へ向かう。
スエーデンのミッキーと久しぶりに再会。彼が「届かなかったら棄権して大会参加費を返してもらえば良いよ」と
慰めてくれるが、そういう問題だけじゃないのだ。
今回杉山さんが利用するボウガンは世界で二挺しかないレアーなものだし、初めて世界大会にでつかうため、調整
が必要だし、さらに大会に出るためにここにいるのだから、届いてもらわないと困るのだ。
夕方、宿に戻ると、杉山さんの荷物がホストに届いていて、持ってきてくれた。これで一安心。
きょう開催のオープン戦「オシエク・カップ」には間に合わなかったが、これで明日の公式練習には参加できる。
ちなみにオープン戦のオシエク・カップ結果は
【個人戦】
女子:1. Valentina Pereglin CRO 1704, 2. Nikolina Krivanek CRO 1691, 3. Tiffanie Trouillet FRA 1675
男子:1. Domagoj Pereglin CRO 1730, 2. Pascal Christoffel FRA 1712, 3. Marijan Kajfes CRO 1701
ジュニア:1. Martin Obrovecki CRO 1724, 2. Luka Strebenac CRO 1694, 3. Gaetan Bagnard FRA 1693
シニア:1. Jean-Paul Coussot FRA 1663, 2. Zeljko Tijan CRO 1649, 3. Istvan Matrai HUN 1625
【団体戦】
1. SD Dubrava A Croatia 2568, 2. France A 2566, 3. France C 2514
主催国であるクロアチアがダントツに強い。
大会場は90射座程度準備されていた。
大会組織員会のHPに載っていた参加国よりも、人数が増えているようだ。
出場しなかったはずのロシアチームの顔も見える。
大会場は芝生ではなく、雑草を芝刈り機で刈って整地されている。
待機場所は軍隊のテントが張られ、ウオーターサーバーが容易されていて水は飲み放題
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7月10日(CROATIA時間)
ザグレブに定刻の12時30分に無事到着。
いや無事ではなかった。
入国審査ゲートが少なく、また降りた人も多くゲートが混雑して、入国審査が済むまでに1時間もかかってしまった。
でもそれだけだったらよかったのだが、審査がやっと終わり、荷物を取りに行ったら、私(梅原)の荷物はあるのだが、
杉山さんのボウガンのケースとスーツケースが見当たらない。
ドバイで乗り換えをしたのだが、よく乗り換え時に、航空会社が荷物の積み忘れをすることがあるが、どうも違うよう
で、危険物とみなされて止められてしまったようだ。
そういえばスウェーデンでのWCSAの世界大会でもそうだった。
荷物が着かず、着替えも、練習もできず、困ったことがあった。
担当者に、滞在先の住所と電話番号を教えて、取りあえず宿に向かうこととした。
今回移動手段としてレンタカーを利用するのだが、頼んでおいたベンツのAクラスではなくアウデイに代わっていた。
もう本当に「災難は♪つづくよ~ど♫~こまでも~♬」である。
宿までの距離が約300km近くあるので150キロくらいで飛ばし(制限は130 汗)何とか明るいうちに宿に
着く事がで来た。
ホストが道路側で待っていてくれた。ここはタオルもシーツも貸してくれて住みよさそうなアパートメントだ。
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7月10日真夜中、いよいよクロアチアのオシエクに向けて出発
今回は羽田空港国際線から出発。チェックインはスムーズに片付いたが、いざ搭乗と思いきや、 杉山さんが呼び出されて荷物の中身を見せろときた。大会プログラムを持っていき、いつもの行事、 手間取ったが、説明が終わり相手も納得。まあ、いつものことだが時間がかかる。「ふざけるな~」 と愚痴を一つや二つ言ってみたくなる。しかも飛行機が遅れて出発時刻に搭乗案内という顛末。 でも無事出発できました。