ボウガンのマナー 1

【ボウガンを持つ自覚と責任】

 

1.武器からスポーツへ

 スポーツ競技の中に武器だったものから競技として発達したものが多くあります。

 身近の競技で上げれば、やり投げ、アーチェリー、弓道、ピストル射撃、ライフル射撃、

 クレー射撃、剣道、フェンシング等々、数え上げればこれだけのスポーツ競技で使用

 する用具が戦闘武器であることがわかります。

 このようなスポーツは最初から人々に受けいられたわけではありません。

 当事者一人一人がルールを守り安全に行うという地道な活動と、そのスポーツの日常

 化の運動によって、徐々にスポーツとして受け入れられて行ったのです。

 

2.慣れの欠陥

 人間は物事の修得には、繰り返すことにより、その物事に慣れ、身に付けるという優れ

 た面がありますが、その「慣れる」ということが欠陥として働くことがあることに注意しな

 ければなりません。

 例えば、私たちにとってはボウガンは日常的なものとして存在しますが、一般の人たち

 とってはボウガンは非日常的な危険な用具でしかないことをしっかりと把握しておく必要

 があります。

 特に、ボウガン射撃を行うことでボウガンシューターに取ってボウガン射撃が日常化し

 上達するのは良いのですが、反面危険性に対しての認識が薄れてくるのです。

 これが「慣れの欠陥」の一例です。

 ボウガンは本来武器であり、その扱い方によっては危険性があることを常に認識すると

 ともに、危険防止を踏まえてボウガン射撃に取り組まなければなりません。

 

3.自覚と責任

 私たちボウガンシューターがマナーと操作原則を守り、ボウガン射撃を行うことは言うま

 でもありません。

 ボウガンシューターが「本来ボウガンは武器であり使用の仕方によっては危険である」

 という自覚と 「所持する以上、安全・事故・危害防止に努める」という責任が、ボウガン

 射撃を楽しくし、またシューターにも、見る人にも感動を呼び起こす スポーツとしての

 価値が出てくるのです。

 しっかりとしたマナーと操作原則を身に付けなければならないことはボウガンシューター

 として、また社会人としての義務でもあるのです。

 その点をしっかりと自覚して責任を持ってボウガンを取り扱ってください。

 

4.マナーの修得は意識的な活動がカギ

 ボウガン協会では毎月1回、講習会・練習会を開催していますので、積極的に参加する

 ことをお薦めいたします。

 一人でも大丈夫だと言う人がいるかも知れません。 しかし、一人で物事を修得できる

 という人はごくわずかな人であり、また、正しく修得しているかどうか自身で確認すること

 はなかなか難しいものです。特にボウガンの場合は情報が少ないので、その傾向は大き

 くなります。

 その点、講習会・練習会はそこを難なくクリアにできるのが利点です。

 ボウガンの情報並びに技術を吸収でき、射撃技術の向上、マナー、操作原則の修得を、

 知識だけではなく実体として学ぶことが出来ることもメリットですが、それだけではなく、

 同好の人たちとの交流も図れます。

 

5.「良き社会人」がスポーツの土台

 ボウガン射撃を未来に渡ってすばらしい射撃スポーツとして育て上げていくことができるか、

 また、すばらしい文化遺産として射撃スポーツボウガンを次世代へ発展継承させていける

 かどうかのカギを握っているのは、いま活動している私たちボウガンシューターなのです。

 ボウガンシューターである前に、良き社会人であって欲しいと思います。

 ボウガン射撃はそいう良き社会人に楽しんでいただきたいスポーツであると言えます。