ボウガン Q&A
Q1.「ボウガン」「BOWGUN」って英語ですか?
A.和製英語になります。
端的には形状から見たカタチ=弓式銃をそのまま弓の英語の「BOW」と銃の英語の「GUN」と
合わせ「BOWGUN」と名付けました。
その理由はQの3項目目を参照。
Q2.ボウガン・BOWGUNって商標登録されている商品名ではありませんか?
A.確かに以前は商標登録されていました。
詳細は省きますが、これはボウガン、あるいはBOWGUNの名称を保護するための手段として
行われていました。
近年にボウガンあるいはBOWGUNが普通名詞化したことで、商標登録の役目は終えたと
判断し更新はしていません。
Q3.なぜ協会名にクロスボウ(CROSSBOW)ではなくボウガン(BOWGUN)という名称にしたのですか?
A.日本にボウガンが入ってきた1960年代の時代背景があります。
クロスボウという名称そのものが一般の人たちにはなじみがなく、その名称からイメージがつかみ
にくいため、言葉からも類推しやすいように、さらには新しい射撃スポーツとして、新しい呼び名で
発展させていこうという先達たちの思いから、ボウガン・BOWGUNという名称が誕生しました。
したがって、日本ボウガン射撃協会ではその名称をそのまま踏襲しています。
英語名称はNational Bowgun Shooting Association of Japanと称します。
本来、日本では「石弓」または「弩」(いしゆみ)と言われていました。
最近、使用されている名称「クロスボウ(CROSSSBOW)」は英語圏で呼称されています。
各国によって呼び方が違います。
例えば、ドイツ語では「ARMBRUST」 フランス語では「ARBALETE」と呼称されています。
Q4.ボウガン協会はいつ頃から活動しているのですか?
A.1960年後半に日本ボウガンクラブの名の下、有志達がボウガンクラブを立ち上げたのが始まりです。
その後1968年に射撃スポーツ・ボウガンの競技団体として正式に団体を立ち上げ、名称が日本ボウガン
協会となり、さらにその後、ボウガンを使用した射撃競技を統轄する団体として日本ボウガン射撃協会に
名称を変更し、現在に至っています。
〇1968年の日本ボウガン協会設立当時にボウガン射撃の入門書『ボウガン ー 解説と楽しみ方 ー』が
出版されました。
国内初のボウガン入門書 1968年発刊
〇1994年には会員向けにボウガンの上達論のテキスト『ボウガン射撃 ー 上達への道案内 ―』が
出版されました。
ボウガンの技術論書
Q5.国際競技連盟はあるのですか?
A.ボウガンを世界的に統括する団体IAUがあります。
正式名称はドイツ語でInternationale Armbrustschuetzen Unionと称し、1956年に設立され現在に至っています。
その頭文字を取ってI.A.U.と称しています。
英語名はInternational Crossbow Shooting Unionと称します。
本部はウイリアムテルの祖国スイスにあります。
現在28か国が加盟して活動しています。
日本ボウガン射撃協会は1972年からIAUに加盟しています。
Q6.ボウガンとアーチェリー、銃の違いはなんですか?
A.ボウガン協会では明確にするために「ボウガン」を次のように定義しています。
「ボウガンとは、発射物に矢を、その矢を飛ばす力として弓を用い、弾道の安定化のため、
弓の固定、弦、並びに矢の安定保持を機械化し、照準器と矢の発射機構を有した射撃用具である」
Q7.ボウガン競技はどんな種類のボウガンでも参加できるのですか?
A.ボウガン競技には競技規則があります。
国際連盟 IAUの競技規則に対応したボウガンでありませんと競技に利用はできません。
さらに、国内では国際規則に準じるものの、国内の環境を考慮に入れた規則を加味して運用しています。
国内で一般的に販売されているボウガン(クロスボウ)はほとんどがその規則に対応していません。
Q8.どんな競技があるのですか?
A.大きく分けて2つの競技があります。
一つはInternational Competion(国際競技規則)に基づいた競技、 一つはNational Competion(国内競技規則)に
基づいた競技です。
国際競技ルールには二つあり、一つはMatch Devision、 一つはField Devisionの競技に分けられます。
簡単に説明すると、Match Devisionはライフル競技に近い競技、Field Devisionはアーチェリーのターゲット競技に
近い競技となります。
それぞれの競技に使用するボウガンも矢も全く違うものになります。
国内競技ルールは現在の日本の環境に適用するように作られた競技ルールです。
Q9.競技用のボウガンの価格はいくらぐらいしますか?
A.価格は約20万~40万くらいになります。
Q10.競技用ボウガンはどこで購入できますか?
A.ボウガンは2022年3月15日以降所持許可制に移行しました。ボウガンの取得には適正な手続きが必要になります。
国内ではIIDA工房(現在販売は中止しています)が競技用ボウガンの専門のメーカーとして競技規則に則った
安全対策を施したボウガンの製作販売をしています。
IIDA工房ではボウガン競技の普及のため、装備内容によって若干違いますが、価格を抑えて本体価格は
20万円前後で 精密射撃照準器、矢、ケースを含めて25万円前後で提供しています。
その他にアクセサリー(競技用の矢、ノック、リング、アプローラー)等の制作販売も行っています。
また、新品の他に中古も取り揃えています。
*冒頭に記載しましたように、ボウガンは2022年3月15日より銃刀法の対象となり所持許可制になりました。
ボウガンを所持する場合は公安委員会の初心者講習会を受講し合格の上、各種手続きを得て所持許可証を取得しな
ければなりません。所持許可を得ず所持した場合は不法所持に該当し法的に罰せられます。
Q11 競技に使用するボウガンはどんなものですか?
A 詳細は省きますが、ここではFIELDl競技用のボウガンについて大まかにその規定を説明します。
本体:
1.弓の強さ(引き重量)は95ポンド以内
2.弓の形状はリカーブ もしくはストレート。コンパウンドの使用は禁止。
3.弓の素材は合板、複合合板、グラスファイバー、カーボンの素材を利用していること。
4.弦の長さは90センチ以内とし、素材は化学・合成繊維、もしくはその他の繊維を使用したもの。
5.サイト間距離は760ミリ以内
6.コッキングされたストリングを直接止める安全装置がついていること
7.光学系の照準器は禁止
8.フックバットプレート、パームレストの使用はこれを認める
矢:
1.矢の全長は30センチ以上40センチ以内
2.矢の太さは8ミリ以内とする
3.ポイントはシャフトの径より太くないこと
4.標的を著しく傷つけるポイントの使用は禁止
さらに、競技用のボウガンは上記規定を満たし、なおかつ精密射撃が出来るように、一般的に銃床の形状は競技に
使用する 射撃姿勢に対応するマッチストックでチークピースの上下可動、バットプレートによる前後・上下の可動が
可能で銃床を体格に合わせて調整できます。
トリガーもライフル競技と同じようにマッチトリガーを標準装備。
照準器もライフル競技とおなじくマイクロサイト照準器を標準装備しています。
フル装備で、ボウガン本体の重量は大体5~6キロ前後になります。
Q12.ボウガンはよく犯罪に使用されますが、競技用ボウガンも犯罪に使われていますか?
類似の質問を多数いただきましたので下記の通りお答えいたします。
競技用のボウガンが犯罪に使われたことはありません。
同じく、1968年協会設立以来、試合並びに練習におけるボウガンによる事故もありません。
Q13.ボウガン射撃ができる場所がありますか?
A.皆さんもご存知のように、レジャー用ボウガンが使われた事件、レジャー用ボウガンをお持ちの方の射撃場
でのマナーの問題等々で活動できる場所が大幅に減りました。従いまして、現在は利用できる場所は非常に
限定されています。
ボウガンは2022年3月15日以降銃刀法の対象となるため公安委員会の認定措置を得た射場のみでしか
撃つことができません。
協会では現在射場の認定措置の申請をしていて、公認射場の取得に力を入れています。
現在(2023年10月)、認定措置を受けた射場は9射場あります。
ただし、射場を利用するためには利用条件がありますのでお問い合わせください。
Q14.競技としてのボウガン射撃を体験で来るところはあるのですか?
Q15.ボウガンを持っているのですが協会主催の練習会に参加できますか?
例外として次の規定に該当する場合はレジャー用のボウガンでも練習会に参加で来ることになりました。
ただし、協会主催の練習会はあくまでも協会会員(選手)の方がトレーニングを積む場ですので、その点を
お含みおきください
【参加条件】
1.適正な所持許可を取得している者でボウガンの講習会に参加し、ボウガンの操作、マナー等を学び終了
した者であり、なおかつ次の条件を満たすボウガンを所持している者
2.競技用以外のボウガンであっても所持許可を受けたものであり、なおかつ次の事項に該当する機種であること
a.弓の力は100ポンド以内で、弓はリカーブまたはストレートの弓であること
コンパウンドの弓が装着されているボウガンは利用できません。
*注意:金属の弓は使用できません。
弓の材質は合板、カーボン・グライスファイバー、またはそれらの複合であること。
b.安全装置が確実に作動するボウガンであること
c.矢はターゲット用のポイントが付いているものであること
著しく標的を損傷するポイントが付いている矢は利用できません。
例:ボトルネック、ブレードヘッド等のポイントが付いている矢は利用できません。
d.照準器の種類は問いません。
ダットサイトでも、スコープ付でもサイトの種類は問いません。
コンパウンドの弓が装着されているボウガンは利用できません。
2.安全装置が確実に作動するボウガンであること
3.矢はターゲット用のポイントが付いているものであること
著しく標的を損傷するポイントが付いている矢は利用できません。
例:ボトルネックあるいはブロードヘッド等のポイントが付いている矢。
4.照準器の種類は問いません。
詳細を読む: https://jpn-bowgun-assn2.webnode.jp/%e3%83%88%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9/%e3%83%88%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9/
コンパウンドの弓が装着されているボウガンは利用できません。
2.安全装置が確実に作動するボウガンであること
3.矢はターゲット用のポイントが付いているものであること
著しく標的を損傷するポイントが付いている矢は利用できません。
例:ボトルネックあるいはブロードヘッド等のポイントが付いている矢。
4.照準器の種類は問いません。
詳細を読む: https://jpn-bowgun-assn2.webnode.jp/%e3%83%88%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9/%e3%83%88%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9/
コンパウンドの弓が装着されているボウガンは利用できません。
2.安全装置が確実に作動するボウガンであること
3.矢はターゲット用のポイントが付いているものであること
著しく標的を損傷するポイントが付いている矢は利用できません。
例:ボトルネックあるいはブロードヘッド等のポイントが付いている矢。
4.照準器の種類は問いません。
詳細を読む: https://jpn-bowgun-assn2.webnode.jp/%e3%83%88%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9/%e3%83%88%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9/